プロット:
大手食品会社に勤める34歳の稲葉十吉(武田真治)は、明るい人生を送っている。社内では優れた弁舌で多くの顧客を説得し、上司からも高く評価されている稲葉には、美しく貞淑な妻・美佐子(星野真里)がおり、夫婦で郊外の快適な別荘に住んでいる。しかし3月24日、稲葉さんの人生は劇的に変わった。稲葉は部下の混乱に対処するため、取引先の上司とともに大酒に酔って夜道を車で帰宅するが、偶然にも暴力団の仇討ちに遭遇してしまう。瀕死の殺人鬼エルディング(氷川田雅也)が稲葉の車に乗り込み、この怖がる会社員にやり残した仕事を託す。エルディングとその背後にいる殺し屋組織の圧力に、稲葉はしぶしぶ諦めたが、そこからどんどん深みにはまっていき、会社員と殺し屋という二つのアイデンティティの間を行き来せざるを得なくなった…この映画は映画化されている。ゆきによる同名漫画を原作とした作品。