深夜、恋人・上田との情事の余韻を引きずりながら帰宅中のルジは、かつて会ったことのある中古車店の営業マン・谷口に声をかけられる。家まで送ってほしいという谷口の申し出をルジが断った後、谷口に襲われ、無人の広場に連れて行かれるが… 物語の最初から最後まで田中裕子の表情が素晴らしかった。演技は自然、いやそれ以上に高度な解釈で、突然そんな悲劇に遭遇した女性の物語を非常に繊細に解釈している。法廷での弁護士の侮辱的な主張が主なテーマであり、ルジとその元恋人の過去の話も絡んでおり、八木ルジという女性の生きざまと心の旅を見事に表現しており、人々の共感を呼ぶ…。