プロット:
1945年、江連哲(吉永小百合)が丹精込めて植えた桜が花を咲かせた。これは夫の徳次郎(阿部寛)が日本から持ち帰った種だった。8月にソ連が南方に侵攻した。息子達とともに北海道網走に移住し、極寒の寒さの中、食べるものも着るものもない貧しい生活を送り、常に子供を守り育てた。時は流れ、1971年、成人した次男・秀次郎(堺雅人)と妻・麻里(篠原涼子)が成功を収めてアメリカから帰国。久しぶりに再会した秀次郎は、老いて少し変わった母に大きな不安を感じていたが、その時、母と息子の心の奥底に隠されていたタブーの記憶の扉が開かれようとしていた。