2015年ドイツのハンブルク映画祭で最優秀作品賞にノミネート。監督は『重罪』で第14回上海国際映画祭金杯賞にノミネートされたスティーヴン・リーク。この新作はピンク・フロイドのアルバム『ザ・ダーク・サイド・オブ・ザ・ムーン』とは何の関係もなく、「スイスで最も成功した現代作家」マーティン・スーターによる2006年の同名のベストセラー小説を映画化したものである。主人公モーリッツ・ブレドは、「ラン・ローラ・ラン」や「デス・エクスペリメント」などの過去の作品を誰もがよく知っているはずです。本作は、彼が演じる法律エリートの人生が、毒キノコを巡る冒険旅行によって徐々に乱れ、制御不能な軌道に乗ってしまうという物語だが、特に監督はブレのあるショットやサイケデリックな視点などで雰囲気を作り出すのが上手い。観客を主人公とともに未知の恐怖に陥らせましょう。